日本の伝統工芸として、長くつちかわれた技術を活かして再構築し、現在の暮らしに落とし込む。そんなプロダクトは魅力的で、どうやって作られているのかも含めて、興味が湧いてくる。
デザインスタジオ「ALLd.」が手がけるグラフィックと、全国の手しごとを通して、日本に息づく美しさを日々の暮らしに届けていくことをコンセプトにした「46/D. (ヨンジュウロクディー)」はまさにそんなブランドです。
46都道府県の伝統工芸とコラボレーションしながら、様々なプロダクトを展開しています。こちらは、200年以上前から福岡県南部の筑後地方に伝わる「久留米絣」に、オリジナリティあふれるパターンを落とし込んだトートバッグです。
久留米絣は、図案をもとに染め分けられた、縦糸と横糸をかけ合わせて作り出される織物。完成までに30近い工程があり、とても手間暇がかかります。肌触りはしなやかさで、使い込むほどに馴染んでいくのが特徴です。
一枚の風呂敷や布を縫い合わせ、袋状にする「あずま袋」をモチーフにして、さらに実用的なつくりに仕上げています。小さく折りたためるので、エコバッグとしても使えそうです。
どのパターンも、洗練されたイメージだけではなく、手しごとならではの優しい風合いを感じることができます。